動画編集を初めてみたい初心者向け
Final Cut Pro X講座
はじめまして。映像ディレクターの森脇と申します。
普段は仕事で主に撮影と宣伝映像の編集をやっています。後輩に動画編集を教えたことをきっかけに「教えるって大事だな」と感じ入りまして、これから動画編集を始めてみたいという方に向けて、Udemyで動画編集に関するオンライン講座を作ってみることにしました。
こちらのUdemy講座では、Macユーザー向けの編集ソフトFinal Cut Pro X(ファイナルカットプロテン)を使った編集の基礎についてご説明していきます。
動画編集を覚えるためには、実際の映像素材を使って、実際に自分で編集してみることがとても大事です。なのでこの講座では、僕が撮影してきた「実写映像」の動画ファイルを素材として、順を追って編集作業をしていきます。
僕と同じ手順で編集作業をしていただくことによって、よりリアルな感覚で動画編集を体験していただけると思います。
項目としては以下の通りです。
・アプリケーションのインストール
・素材の読み込みと再生の方法
・映像素材の中から必要な部分を切り出して、並べ替える方法(カット編集)
・テロップの入れ方
・ナレーションの入れ方
・映像の補正、色味の調整
・BGMの入れ方
・編集した映像を書き出す方法
課題動画・赤水門の紹介
この講座で一緒に作っていく動画がこちらの動画で、よくある旅番組のような構成になっています。トータルで1分ほどの短いものですが、このような動画の作り方をマスターすると、他の様々な動画作りに応用が効くようになります。
特に、
・テロップ
・BGM
・ナレーション
というのが基礎的かつ重要な要素なので、是非、これらの作り方を覚えていただければと思います。
おまけエフェクト
最後に、おまけエフェクトとして、
・線を引く
・丸を書く
・文字を順番に出す
・映像の上に映像を乗せる
のやり方を学びます。プレゼンテーションや、商品説明的な動画を作る時には必要なエフェクトだと思うので、こちらもぜひ覚えて行ってください。
おまけエフェクト
動画編集にはとても時間がかかるので、諦めない気持ちと根気が必要です。
ですが、うまくできた時は楽しいですし、友人や家族が褒めてくれるとさらに嬉しいものです。
ぜひ、この講座で動画編集を覚えて、色々な動画作りに挑戦してみてください!
動画編集を覚えるメリット
みんながスマートフォンを持つ時代になり、動画の撮影はとても一般的になりました。またその撮影した動画を加工して美しく見せるというのが得意だという方もよくいます。
ただ、その動画を編集するところまでする人はそんなに多くはありません。
子供の運動会や発表会の動画を一生懸命撮ったはいいんだけど、そのままスマホの中に埋もれているだけ・・・ということもよくあることです。
動画編集を覚えれば、例えば、
・運動会で我が子が走っているシーンを切り抜く
・運動会で我が子がダンスを踊っているシーンを切り抜く
・日付を入れて書き出す
・祖父母のLINEに送ってあげる
ということもできるようになります。
運動会のイメージ(写真AC)
また、ビジネスシーンであれば、ある地方での会場下見に出かけた際に、
・どんな街の中にあるのか
・会場への裏動線
・会場の雰囲気、大きさ
・電源の場所などの細かい情報
などを撮っておいて、必要に応じて見やすく編集するということもできるようになります。
大きな展示会会場の下見のイメージ(leonardo.aiで生成)
写真+文章で伝えるよりも、一目見てわかりやすい動画が作れるようになれば、あなたの仕事にも役に立つはずです。
是非、この講座で動画編集に挑戦してみてください。
Final Cut Pro Xの悪いところ
今回作成したUdemyでの動画編集講座は『Final Cut Pro X(ファイナルカットプロテン)』という映像編集ソフトを使います。
実は映像編集ソフトは他にもいろいろと存在しているので、ここでファイナルカットの良い点と悪い点を先にご紹介します。
まず、先に悪いところですが、
・Macユーザー向けなので、Windowsで使えない
・編集所に持っていくためのXMLが書き出せない
という大きく2点が挙げられると思います。
・Macユーザー向けなので、Windowsで使えない
もう、これはそのままなのですが、Appleが出しているソフトなので、Windowsでインストールすることができません。
これはどうしようもないので、Windowsユーザーの方はAdobe Premiere Proか、DaVinci Resolveをご検討いただければと思います。
・編集所に持っていくためのXMLが書き出せない
ファイナルカットは素材の読み込みから、編集、書き出しまで一貫してやり遂げられる優秀な編集ソフトであるがゆえに、編集所に持っていくことを想定していないのです。プロの映像ディレクターになりたくて、最終的に編集所に映像を持っていく必要がある方は、Adobe Premiere Proか、DaVinci Resolveを使っておく方が良いでしょう。
実は僕も編集所に持っていく必要がある場合にはなるべくDaVinci Resolveを使うようにしています。絶対にプロの映像制作者になるんだ!と思っている若者はPremiereかDaVinciを選んでください。
Final Cut Pro Xの良いところ
ファイナルカットの良いところはとてもたくさんあります。
・オートセーブ
・買い切り
・独特なマグネティックタイムラインが使いやすい
・動きがサクサクしていて、固まりにくい
・映像と音声がセットになっている
・トリミングが簡単
・色味の調整が簡単
・ラウドネスが簡単に調整できる
いくつかご紹介していきます。
・オートセーブ
まず、最初からオートセーブの設定になっています。これが結構重要なのです。
長時間夢中で編集作業をしてると、時々Macが熱くなって落ちる(勝手にソフトが閉じる)ことがありますが、そういう時でもファイナルカットは1工程ずつ自動的に保存してくれているので、そこまでやってきた作業内容が失われることがありません。僕は何度もこのオートセーブ機能に救われました。
・買い切り
ファイナルカットは買い切りのソフトなので、一度買えばずっと無料でアップデートの恩恵が受けられます。これはとても大きいです。
ある意味ライバルソフトであるAdobe Premiere Proは月額課金制なので、長く使おうと思う方にとってはとても負担になります。
2024年11月時点の金額は以下の通りです。
Final Cut Pro X・・・45,000円(税込)、ちょっと前までは35,000円くらいだった。
Adobe Premiere Pro・・・月額3,280円(税込)。年間で支払うと少し安くて34,680円/年。長く使うにはキツい。
ちなみにDaVinci Resolveは無料です。とても高機能なのに、おかしなことにタダです・・・。不思議ですね。
・独特なマグネティックタイムラインが使いやすい
ファイナルカットのとても特徴的なところがこのマグネティックタイムラインです。ある映像の上に、テロップや画像を配置すると、その映像の上にテロップや画像が刺さるように固定され、映像の位置を動かすと刺さっているテロップや画像も一緒に付いてきてくれるのです。慣れればとても便利なこのマグネティックタイムラインですが、Premiereから編集を始めた人には不評のようで、マグネティックタイムラインをオフにする方法もよく紹介されているようです。
ただ、長く編集していて、ブロックごと前に持っていくるとか、ブロックごと削除するときなどにはとても便利なので、僕は大好きです。
特徴的なマグネティックタイムライン
その他、トリミングや色味の調整が簡単にできる他、音圧を高めるラウドネス機能がついているので、サクッと音を調整することができて重宝しています。
ということで、僕がおすすめするなら断然ファイナルカットです。
是非Macユーザーの方はファイナルカットで動画編集を初めてみてください。
お問い合わせ、質問など
この講座に関して、疑問点、質問などがあれば、できる限りお答えしたいと思います。
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