動画・映像の編集ソフト/ダヴィンチリゾルブ、ファイナルカット、プレミアとアフターエフェクツ

動画・映像の編集ソフト/ダヴィンチリゾルブ、ファイナルカット、プレミアとアフターエフェクツ

動画・映像の編集ソフト/ダヴィンチリゾルブ、ファイナルカット、プレミアとアフターエフェクツ

映像を編集するソフトを選ぶ際に、一体どれにしたら良いのか迷うと思います。
ここでは僕が使っているソフト3つと1つについてご紹介します。

Adobe Premiere Pro

まずはAdobe Premiere Pro(アドビ プレミア プロ)です。
超有名なビデオ編集ソフトで、僕の周りでもかなり多くの人が使っています。Adobe製品なので、画像編集ソフトのPhotoshopや、後述するCGソフトのAfter Effectsとの連携もしやすいため、プロの現場でよく使われている印象があります。
チュートリアル動画や書籍も豊富なので、勉強しやすいソフトだと思います。エフェクトなども豊富で、テロップやワイプなど基本的な編集は一通りできます。

プレミアの画面

Windowsでも、Macでも使えます。1つのアドビアカウントで2台まで使えるので、会社と自宅など、デバイスをまたいで使用することもできます。
プロ向けのソフトなので、編集所に持っていくためのOMF書き出しなども問題なくできます。
映像や音声を元に文字起こしをすることもできます。固有名詞はうまくいかないことが多いですが、インタビュー編集の時などに結構便利です。

価格は買い切りではなく月額課金制で、Adobe Premiere Pro単体のプランだと1ヶ月あたり4,980円(税込)。年間プラン 一括払いだと34,680円(税込)です。なかなか高いので個人で買うには勇気がいる価格だと思いますが、14日間以内に解約すると返金されるというルールになっているので、1ヶ月だけ買って、自分のPCで動くかどうか試したり、簡単な編集をしてみて使いやすいかを試してみるのもありだと思います。

Final Cut Pro

次はFinal Cut Pro(ファイナルカット プロ)です。
Appleが出しているビデオ編集ソフトで、僕がメインで使っている編集ソフトです。Macで無料で使えるiMovie(アイムービー)が進化したようなソフトなので、初心者にも直感的にわかりやすい操作画面になっているのが特徴です。
また、マグネティックタイムラインという特殊なタイムライン構成になっていて、慣れればとても使いやすいんですが、Premiereユーザーの方からすると違和感があるようです。
映像を読み込む際に、最初に最適化するような仕組みになっていて、読み込みに時間がかかりますが、読み込んでしまった後はかなりサクサクと編集を進めることができます。1操作ごとのオートセーブ機能も付いているので、突然Macが固まったり、突然シャットダウンした時などにも編集データが失われずに安心感があります。エフェクトなども豊富で、テロップやワイプなど基本的な編集は一通りできます。

ファイナルカットの画面

ただ、Macでしか使えないので、Windowsユーザーは使うことができません。
編集所に持っていくということを意識していないようで、EDLやOMFの書き出しができません。(これが原因なのか、プロで使っている人をあまり見かけません・・・。)

価格は買い切りで現在は50,000円のようです。僕は10年以上前に買いましたが、ずっと無料でアップデートされていて追加で払ったことがないので、コストパフォーマンス的にはとても優秀です。(確か、当時は3万円台だったと思います。)

DaVinci Resolve

そして、DaVinci Resolve(ダヴィンチリゾルブ)です。
Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン)という会社が出しているビデオ編集ソフトで、なんと無料で使えます。Davinci Resolve Studioという有料版があって、4K映像の書き出しなどはこの上位版にアップグレードする必要があるんですが、無料版のDavinci Resolveで、十分に編集ができます。本当に無料でいいんですか?というレベルで使えるので不思議でならないです。
タイムラインはPremiereに似ていますが、カット編集をするEdit、色味の編集をするColor、映像の合成編集をするためのFusion、音声の編集をするためのFair Lightと、目的によって画面を切り替えていくのが特徴的です。それぞれがプロ向けの機能を持っているので結構勉強が必要です。
プレミアやファイナルカットよりも後に生まれたソフトのようで、ショートカットの設定で、プレミア風、ファイナルカット風というのが選べます。僕はファイナルカット風のショートカットにして少しカスタマイズして使っています。
エフェクトなども豊富で、テロップやワイプなど基本的な編集は一通りできます。一部制限があり、有料版のDavinci Resolve Studioだけで使えるエフェクトもあります。

ダビンチの画面

WindowsでもMacでも使えます。
プロジェクトは一旦ローカルのPCに保存されるので、プロジェクトや素材をハードディスクに全部入れて別の場所に持っていくというのがやりずらいです。(プレミアやファイナルカットはそれが簡単なのに。)なお、一工夫すればできます。
編集所作業用にOMFを書き出すことができます。また、Final cutのプロジェクトや、Premiereで読み込めるプロジェクトを書き出すこともできます。
ということで僕は、DaVinciである程度編集して、Premiereプロジェクトを書き出し、それをAfter Effectsで読み込んでCG作業に移行するということも時々やっています。ハブとしても使える優秀なソフトです。

前述した通り、なぜか価格は無料です。

ここまでの特徴を表にまとめました。

Adobe Premiere Pro Final Cut Pro Davinci Resolve
PC WindowsとMac両方 Macのみ WindowsとMac両方
ユーザー とても多い プロは少ない印象 増えてきた
タイムライン 一般的 特殊 一般的
エフェクト 豊富 豊富 豊富だが一部制限あり
編集所との連携 できる できない できる
書き出し 細かく設定できる 細かい設定ができない 4K書き出しなどに制限あり
価格 月額課金(4,980円) 買い切り(50,000円) 無料(0円)

 
ということで、もしこれから映像編集を覚えようという方は、コスト面と機能面から考えるとDavinci Resolveが良いのかなと思います。
UdemyでDavinci Resolveを使った入門講座を作りましたので、よろしければのぞいてみてください。

仕事で使える動画制作Udemy講座『仕事で使える動画制作』

Adobe After Effects

最後にAdobe After Effects(アフターエフェクツ)についてご紹介します。
Premiereと同じくAdobe製品のソフトですが、こちらはCG合成やモーショングラフィックスなどをするためのソフトです。例えば、静止画を動かしたり、グリーンバックで撮影した映像の背景を透明にして合成したり、複雑なテロップを作ったり、キラキラのパーティクルを作ったり、余計な部分を消して背景と馴染ませたり、炎や煙を合成するなど、本当に様々なことができます。
世界中の人がチュートリアルを作っているので、とても高度な作り方がYouTubeに転がっていますし、書籍も数多く出ています。ハリウッド映画のCGがAfter Effectsで作られていたりするくらい、有名なCGソフトです。
僕はAfter Effectsで背景CG素材を作ってMotion Elementsというサイトで販売しています。よろしければこちらものぞいてみてください。

afterEffectsの画面

ただ、一つ一つのエフェクトに、すごく沢山のパラメーターが設定できる上に、エフェクト同士を組み合わせることができるので、上手く使いこなすには かなりの勉強と練習が必要です。
例えば、同じ3Dテロップを入れるにも、PremiereやFinal Cutだったらテンプレートが存在しているものを、一から作る必要があるので手間はかかります。ですがその分、自由に作ることが可能です。

僕はFinal Cutで基本的な部分を作って、After Effectsでテロップを入れたり、煙を足したりという使い方をしています。短いCMを作る時には最初からAfter Effectsで作っちゃうこともあります。
ただ、音に関するエフェクトは少なく、ボリュームを操作するのがちょっと手間なので、Final CutやPremiereと連携して使うのが良いと思います。

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