Lesson 37 エクスプレッションを使いパーティクルで光のツリーを描く方法/DaVinci Resolve 動画制作講座

Lesson 37 エクスプレッションを使いパーティクルで光のツリーを描く方法 前々回、前回と、エクスプレッションを使って文字やパーティクルを動かす方法についてお伝えしてきました。 前回の「パーティクルで円を描く」方法を少し発展させて、光のツリーを描いてみます。   1)タイムラインの設定 まずは、タイムラインを設定します。 ファイル→新規タイムラインをクリックし、 プロジェクト設定のチェックをはずしてから、フォーマットをクリックします。 今回は横型にしたいので、 解像度と書いてあるところに、1920 x 1080 を入力します。 タイムラインフレームレートは29.97fpsにしておきましょう。 これで作成を押すとタイムラインが作られます。 2)パーティクルを3D空間で動かす 前回まではパーティクルを使う際に実は2Dでレンダリングをしていました。 3Dとして扱うこともできるので、やってみましょう。 ではまず、エフェクト→Fusionコンポジションをビデオ1に配置します。 右クリックして「Fusionページで開く」を押します。 Fusionページが開くので、 pエミッター、pレンダー、カメラ3D、レンダラー3Dを続けて押します。 そして、レンダラー3DをMediaOutにつないでおきましょう。 ノードはこうなっていると思います。 カーソルを動かしてみてもモニター側に何も映らないと思いますが、 これはカメラとパーティクルの発生源がとても近い位置にあって、カメラで何も撮れてないという状態です。 ということで、まずはカメラを少し後ろに引きましょう。 タイムラインのカーソルを60フレームくらいにしてから、 カメラ3Dを選択した状態で、 インスペクタ側から、変形→並行移動Zを大きくしていくと、画面中央につぶつぶが見えてきます。 並行移動 Z 4.0くらいにしておきましょう。 では、パーティクルを調整していきましょう。 pEmitterを選択した状態で、スタイルのタブを開きます。 スタイル→Blobに、 Size Controls→Size 0.02にします。 次に、領域のタブを開き、 サイズ 0.05 並行移動→オフセット(X)を右クリックしてエクスプレッションを適用し、 前回、円を描いた時と同じ、sin(time/10)/5を入れます。 さらに、 並行移動→オフセット(Z)のエクスプレッションには、 cos(time/10)/5 とします。 なぜオフセット(Y)ではなくて、オフセット(Z)なのかというと、 DaVinci Resolveの3D空間が、上方向がY、奥行き方向がZと設定されているからなのです。 今回は横から見たクリスマスツリーのような形を目指しているので、 X軸とZ軸で円を描いていこうとしています。 3D空間の方のモニターではちゃんとパーティクルが円を描いています。 このままでは前回と同じ「円」なので、数式をひと工夫して徐々に円の直径が狭まっていくようにしましょう。 sin(time/10)/5 で言うと、5で割っている部分を変化させると円の直径が変わっていきます。 例えば、sin(time/10)/timeとすれば、 時間が大きくなるほど分母が大きくなるので、全体の数値は小さくなっていくはずです。 ということで、僕がいろいろと試行錯誤した結果、 並行移動X → sin(time/3)/time*10 並行移動Z → cos(time/3)/time*10 が、ちょうど良さそうでした。 これを入れてください。 こちらのモニターは真横から見ているので、あんまり変わって見えませんが、 3D空間の方はちゃんと渦になっているのが見て取れます。 これで、Y軸方向に上に向かってもらえれば、きっとクリスマスツリーみたいな形になるはずです。 並行移動(Y)のエクスプレッションに、 -0.5+time/200 と打ち込んでください。 -0.5から始めたのは、画面の下位置からスタートするためです。 timeを200で割っているのは、単純にtimeとするとY軸方向へ移動するスピードが早すぎたためです。 例えば100で割ればもっと早く上へ登っていきますし、仮に300で割れば、昇っていくスピードはもっと遅くなります。 3)パーティクルをさらにカスタマイズする 基本の動きは付けられたので、細かいところをカスタマイズしてきましょう。 pEmitterを選択した状態で、 コントロールのタブを開き、 エミッター→数 4.0      →持続時間 300 ベロシティ→ベロシティ 0.005      →角度の変化 360 とします。 だいぶツリーっぽくなってきましたね。 スタイルのタブに戻り、 Color Over Life を黄色からピンクのグラデーションにしてみましょう。 これで生まれてから時間が経ったパーティクルは黄色からピンク色に変わっていくので、さらに美しいです。 ここで、タイムラインのカーソルを0に戻してみると、 真ん中に粒が出てはじまっていることがわかります。 この粒はいらないので、パーティクルが発生するタイミングを少し後からに変更します。 タイムラインのカーソルを10フレームのところに合わせて、 コントロール→エミッター→数のところにキーフレームを打ちます。 1フレーム戻して(つまり9フレームのところに)カーソルを合わせ、 コントロール→エミッター→数のところに0と打ち込みます。 これで0フレームから9フレームまではパーティクルは発生せず、 10フレーム目から4個ずつ発生するという設定になりました。 最後に、カメラ3Dの並行移動を調整して、 少し光のツリーが画面左側にくるようにしましょう。 少しカメラの位置を上げて、回転Xで下を向かせてみました。 これで完成です!  

Lesson 36 エクスプレッションを使いパーティクルで光の円を描く方法/DaVinci Resolve 動画制作講座

Lesson 36 エクスプレッションを使いパーティクルで光の円を描く方法 前回はエクスプレッションを使って文字を回転させ続けるという方法についてお伝えしました。 今回もエクスプレッションを使うのですが、円の軌跡を描く数式を打ち込むことで、光の円を作ってみます。 完成したノードだけ購入したい方はこちら   1)タイムラインの設定 まずは、タイムラインを設定します。 ファイル→新規タイムラインをクリックし、 プロジェクト設定のチェックをはずしてから、フォーマットをクリックします。 今回は横型にしたいので、 解像度と書いてあるところに、1920 x 1080 を入力します。 タイムラインフレームレートは29.97fpsにしておきましょう。 これで作成を押すとタイムラインが作られます。 2)円を描くエクスプレッション 数学の授業で三角関数を習ったのを覚えていますでしょうか? サインとかコサインとかいうやつですが「こんなもの、今後の人生で使うことなのあるのだろうか?」と僕は思っていたのですが、ついに使える日がやってきました! まず、手始めに文字を回してみましょう。 エフェクト→タイトル→テキスト+を選択し、 ビデオ1に配置します。 インスペクタ側で、「☆」と打ち込みます。 フォントはヒラギノSans、文字色は白のままです。 次に、「変形」のタブに移動し、 Offsetのところで右クリックし、エクスプレッションを追加します。 すると、 Point(0.0, 0.0) というコードが出てきます。 これは、初期値である Xが0.0、Yが0.0というものなので、これを修正することで 文字の位置に動きをつけることができます。 まず、Xにサインを適用して、 Point(sin(time), 0.0) と、してみましょう。 これで再生してみると、 ☆が横方向に激しく動いている映像になります。 これは何が起きているかというと、 sin(time)としたことで、Xの値は -1 〜 0 〜 +1の間の値を取るようになっています。 Offsetの設定としては、 画面の左端が-0.5 画面の真ん中が0 画面の右端が0.5 なので、このままだと画面からはみ出していることになります。 ということで、3で割ってみましょう。 Point(sin(time)/3, 0.0) すると、画面の内側で星が横に激しく動くようになります。 星の動くスピードが早すぎるので、もう少し見えるくらいのスピードにしたいので、 timeを10で割ってみましょう。 Point(sin(time/10)/3, 0.0) これで目で追えるスピードになりましたね。 試しに、Y方向にもエクスプレッションを書いてみましょう。 Point(sin(time/10)/3, sin(time/10)/3) すると、右上がりの斜め方向に星が行き来する映像になりました。 実はY側はサインではなく、コサインを使うのが正解です。Y側をcosに変えます。 Point(sin(time/10)/3, cos(time/10)/3) これで星を回すことができました! Yが少し大きすぎて画面からはみ出しているので、 3で割っていたところを、両方とも5で割ることにしましょう。 Point(sin(time/10)/5, cos(time/10)/5) これで、画面の中で星を回すことができるようになりました。 3)パーティクルで円を描く 円を描くエクスプレッションの書き方がわかったので、次はパーティクルを回してみましょう。 パーティクルの発生方法は「Lesson 19 星型パーティクルが上昇していくキラキラの背景を作る方法」などで書きましたので、パーティクルが初めての方は参考にしてください。 ではまず、エフェクト→Fusionコンポジションをビデオ1に配置します。 右クリックして「Fusionページで開く」を押します。 Fusionページが開くので、 pエミッターと、pレンダーを続けて押します。 さらにpレンダーをMediaOutにつないでおきましょう。 次に、pEmitterを選択し、インスペクタ側のスタイルのタブを押します。 スタイル→Blobに変更、 Size→1.0に変更します。 次に領域のタブに行き、 並行移動のオフセット(X)のところを右クリックしてエクスプレッションを追加します。 ここに、先程作った数式 sin(time/10)/5 と打ち込みます。 同様にオフセット(Y)には cos(time/10)/5 と打ち込みます。 領域のサイズは0.03にしておきます。 これで再生すると、パーティクルが円を描きながら発生するという映像になりました! パーティクルが発生してから、少し動いたほうがそれっぽいので、少し修正しましょう。 コントロールのタブで、 数 5 ベロシティ 0.003 角度の変化 360 に設定します。 これで、発生したあと、ランダムな方向に少しだけ動くという雰囲気が付けられました。 最後に、スタイルのタブに戻って、 Color Controlsで好きな色に変更、 Fade Controls のOutを0.8くらいにすると美しいです。 今回はこれで完成です!  

Lesson 35 エクスプレッションで文字を動かし続ける方法/DaVinci Resolve 動画制作講座

Lesson 35 エクスプレッションで文字を動かし続ける方法 DaVinci Resolveでは、キーフレームを使って文字や画像に動きを付けることができます。 Lesson 04 動画の中で静止画を動かす方法(キーフレーム編1)でやった通り、キーフレームは「◯秒◯フレームから、◯秒◯フレームまで」という時間的な範囲を指定して位置や回転などの値を変化させるという仕組みですが、エクスプレッションというやり方を使うと、「時間の変化に合わせていつまでも回転する」とか、「特定のパラメーターを変化させ続ける」ということができるようになります。 まずはこんな感じに「文字が回転し続ける」動画を作ってみましょう。   1)タイムラインの設定 まずは、タイムラインを設定します。 ファイル→新規タイムラインをクリックし、 プロジェクト設定のチェックをはずしてから、フォーマットをクリックします。 今回は横型にしたいので、 解像度と書いてあるところに、1920 x 1080 を入力します。 タイムラインフレームレートは29.97fpsにしておきましょう。 これで作成を押すとタイムラインが作られます。 2)テキスト+を配置する エフェクト→タイトル→テキスト+を選択し、 ビデオ1にドラッグして配置します。 今回は「動き続ける」というのがテーマなので、 クリップの右端をドラッグして、1分くらいになるように伸ばしておきます。 インスペクタ側で、 Rotating Characters と打ち込みます。 フォントはそのままOpen Sans、カラーは白のままにしてあります。 画面はこうなっています。 では、文字を回転させてみましょう。 Text+のインスペクタの、 変形のタブの中で、回転を開き、 Yのところを右クリックします。 するとさらにメニューが出てくるので、一番下にある「エクスプレッション」を押します。 すると、Yの下に枠が登場しますので、ここに time と打ち込みます。 これで再生してみると、とてもゆっくりなスピードでそれぞれの文字がY軸回転していると思います。 これは何が起こっているかというと、 回転Yにtimeと打ったことで、その時点のフレーム数=Y回転の値になっています。 例えば、ちょうど2秒の時点では、フレーム数でいうと60フレームなので、Y軸回転の値も60度になっています。 こちらの画像は3秒の時点で、Y軸上で90度回転しているので、あんまり読めない感じになっていますね。 もう少し回転を早くしてみましょう。 回転Yのエクスプレッションの文字を、 10*timeにしてみましょう。 *(アスタリスク)は掛け算という意味なので、1フレームにつき10度回転するという命令になります。 結構早くなりましたよね。 エクスプレッションで設定するとキーフレームを打つのとは違って「いつまでも」続けてくれるので便利です。 3)別のパラメーターと同じ値にする エクスプレッションを使うと、別のパラメーターの値を参照することができます。 例えば、今設定した回転Yの動きを、そのまま回転Xに適用することもできます。 回転Xのところを右クリックしてエクスプレッションを開きます。 次にタイムラインでテキスト+を右クリックして「Fusionページで開く」をクリックします。 回転Xの下に現れた枠の左側に「+」のボタンがありますが、これをドラッグして引っ張ると矢印がでてきます。 この矢印をYのところに引っ張ります。 すると、回転Xのエクスプレッションに CharacterAngleY という文字が打ち込まれました。 これで、回転Xの値が回転Yの値(CharacterAngleY)と同じになりました。 再生してみると、おじぎをしているような、奇妙な動きを繰り返す文字になりました。 せっかくなので、回転Zも回転Yと同じ値にしてみましょう。 同じ手順で、回転ZのエクスプレッションもCharacterAngleYにします。 さらに変なアニメーションを付けることができました。文字が踊っているようですね。 これが仕事に使えるのか・・・? と言われたら、このままでは奇妙なだけなのですが、今度は別の使い方もご紹介します!  

Lesson 28 シェイプとエクスプレッションで回転する星のパターンを作る方法/DaVinci Resolve 動画制作講座

Lesson 28 シェイプとエクスプレッションで回転する星のパターンを作る方法 DaVinci Resolveでは一定のパターンを画面に敷き詰めることができます。 Adobe Illustratorでパターンを作って配置したり、背景素材サイトからもらってきたパターンを使うこともできますが、それだと静止画しかできません。 ここでは星のシェイプが回転するパターンを作ってみます。 こんな感じです。 では、早速やってみましょう。 1)タイムラインの設定 まずは、タイムラインを設定します。 ファイル→新規タイムラインをクリックし、 プロジェクト設定のチェックをはずしてから、フォーマットをクリックします。 今回は横型にしたいので、 解像度と書いてあるところに、1920 x 1080 を入力します。 タイムラインフレームレートは29.97fpsにしておきましょう。 これで作成を押すとタイムラインが作られます。 2)シェイプで星型を作る エフェクト→エフェクト→Fusionコンポジションを選択して、ビデオ1にドラッグします。 今回は少しクリップを長くしておきたいので、タイムラインに配置したFusionコンポジションをトリミングして15秒くらいまで伸ばしておきます。 タイムラインの下にあるFusionマークをクリックして、Fusionページに行きます。 Tools→シェイプのところから、 s星と、sレンダーをノードエディターにドラッグして、とりあえずMediaOutにつなぎます。 「sなんとか」というノードは「シェイプ関係」のノードで、これらのノードは必ずsレンダーにつないで使います。 そうでないと、MediaOutや他のノードにつながらないので、覚えておいてください。 こうすると、右側モニターはこんな感じになっていると思います。 では、こちらをカスタマイズしていきます。 今回は少し丸っこいスターを目指してみます。 sStarのノードを選択した状態で、 インスペクタ側で、 ポイント 5 深度 0.47 ソリッド チェックを入れる 境界線の幅 0.04 境界線のスタイル ラウンド に設定します。 すると、星型はこんな感じになっていると思います。 3)星型と背景をマージで合成する 次に星型と背景を合成します。 sRenderとMediaOutの間に、合成を追加して、さらに背景をつなぎます。 この時に、mergeの緑色に星型シェイプ(ここではsレンダー)、mergeの黄色にBackgroundをつなぐようにしてください。緑が上のレイヤー、黄色が下のレイヤーになるので、反対にしちゃうと背景の下にシェイプが隠れて見えなくなってしまいますので注意です。 このままだと、大きい星が一つあるだけなので、mergeの仕方を変更します。 mergeを選択した状態で、 エッジ→ラップ に変更し、サイズを0.08まで下げます。 すると黒い背景に星がたくさん並びました。 4)さらにカスタマイズする もう少しカスタマイズしていきましょう。 星が並んだものをよく見ると、星と星の左右の間隔が離れています。 これは、元々の星のシェイプが16:9で作られているため、左右に何も無い領域が上下に比べて多いからです。 ということで、画像自体を1:1の正方形にしておきましょう。 sRenderを選択し、インスペクタ側で、 自動解像度のチェックを外し、 幅 1080 高さ 1080 に設定します。 すると、sRenderの画像自体が1:1の正方形になり、 星の周りの領域も一定になりました。 これで、右側モニターでも星がきれいな等間隔に並びました。 これはこれで美しいのですが、今回は斜めに並べるようにしてみます。 mergeノードを選択し、角度を45度に設定します。 これで、星が斜めに並びました。 5)エクスプレッションで星を回転させる 最後にエクスプレッションという機能を使って、星を回転させてみます。 sStarノードを選択し、インスペクタ側の 「角度」という文字を右クリックします。 すると、さらにメニューが出てくるので「エクスプレッション」を押します。 すると、角度の下に「新しい入力スペース」が登場するので、 ここに time*-1 と打ち込みます。 これは、「1 フレームごとに角度を -1 ずつ動かしてください」という命令です。*は掛け算(×)と同じ意味です。 もし time*1と打てば、反時計回りに星が回り始めます。 もし time*10と打てば、反時計回りに10倍早く星が回ります。 今回はゆったりと回っている感じにしようと思うので、 time*-1 で行ってみます。 以前別の回でやったようにキーフレームを打つことで星を回転させることはできるのですが、キーフレームには「ここからここまで」という範囲があります。 エクスプレッションには「ここまで」がありませんので、数式に従ってずっと続けてくれるので便利です。 最後に、背景を少し明るくしておきましょう。 Backgroundノードを選択した状態で、 カラーを明るい水色にしておきます。 これで完成です! ちなみに、Fusionコンポジションを12秒に設定して、タイムライン上で複製してつなげると、キレイに回転がつながるループ素材にすることもできます。 ※今回は1フレームあたり1°回転するというエクスプレッションなので、12秒後(360フレーム後)に、星のシェイプが元の角度に戻るからです。